3月あれこれ

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3月7日にヘルマン・メニングハウスとのコンサートが岐阜の現代美術館ホールであった。

これは実に興味深いコンサートだった。


「アダージョ・ヘルマン」と名付けられたもので、2時間のプログラムの全てがアダージョの雰囲気の小品。

いったい何曲あったのだろうか?

弾いても弾いてもゆったりとしたものばかり。

お客様は2時間もつのかな?眠くなっちゃうよね?ダラダラしたコンサートにならないかな?

などと私は一人で心配していた。

でも、そんな心配は無用だった。

ヘルマンと弾くのは本当に面白い。

基本的にたんたんと弾く。テンポ通り。

不思議なのだが、どんどん引き込まれていく。

決して大げさな表現はしないのだが、作曲家の意図が手に取るように伝わってくるのだ。

さすがだ!

今年はまた5月に一緒に弾くので楽しみが膨らむ。

彼の魅力は不思議さだ。


そして3月15日の栄光学園でのシューベルトの即興曲。

このシューベルトの即興曲は一生弾き続けたい曲。常に側にいたいと思わせる曲だ。

何度弾いても難しいし、何度弾いても納得出来ない。

練習では自分と曲がぴったりとなるのに、本番になるとまだまだぴったりとはいかず、

何かさえぎるものがある。

誠心誠意弾いて魂を抜き取られて楽屋に帰った。

たまたま聞きに来ていた先輩のピアニストが楽屋を尋ねて来た。

色々話しをした最後に彼女が言った。

「シューベルトを弾く時はこの先もこのスタイルを貫いてね。

 このスタイルを貫くのは本当に大変だと思うけれど、そんなに出来る事ではないから。」

嬉しかったな。思いをわかってくれた気がした。


そして本当に久しぶりに弾いたモノリスビルでのコンサート。

石田元社長は本当に音楽が好きで、音楽の持っている力をわかっている人。

彼が頑張って続けて来たモノリスビルのランチタイムコンサートはもう20年以上続いている。

石田さんは今は退任されているが、そのスピリットはずっと受け継がれている。

懐かしくて嬉しかった。


そして明日から鹿児島へ行く。天空音楽祭は何年目だろう。

自然の中で生まれ変わってきたい。

山を見て、木に触れて、ガーコと遊び、そして演奏してこよう。

帰って来たら東京の桜は満開だ。

そして4月がやってくる。



CD情報

諸田由里子 ピアノ・リサイタルII
ドビュッシー「版画」

2010年1月25日発売。
諸田由里子 ピアノ・リサイタルII
ドビュッシー「版画」イメージ
ショパン:ノクターン No.1Op.9-1 No.4 Op.15-1 遺作 マズルカ No.32 Op.50-3 モーツァルト:ピアノソナタ第13番 B-dur K.333 ドビュッシー:アラベスク 版画 月の光
WWCC-7633 ¥2,625(税込)


Profile


諸田由里子 Yuriko Morota
ピアニスト Pianist

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