2012年2月アーカイブ

「自由」な演奏とは??

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自由って何か??


この「自由」っていう言葉を考えまくっているこの2月。

性格に言うと1月と2月ってところだ。


チェロの倉田澄子先生から伺った話なのだが、小澤征爾さんが若手チェリストの宮田大くんに

「もっと自由に。もっと自由に!」と何度も何度も言ったそうだ。

そのアドヴァイスを受け、宮田くんは考え、勇気をもって素晴らしい演奏をしたらしい。

その演奏を聞けなかったのが本当に残念だが、その話を聞いてからというもの「自由」というのが頭から離れない。


「自由に!」と言われて、まずやってしまうのは簡単に崩してしまうこと!

音楽には型があって、それを知らずに自由に崩してしまうのは型なしである(この言葉は玉三郎さんのパクリなのだが・・)

ならばどうすればいいのか。

もちろん、こんな難しい質問に簡単に答えが出るはずはない。


でも、一つ思うのは深いってことではないか?

深い思い。クレッシェンドや転調やメロディーを深く思ってやりきる。

その「思い」が強ければ強いほど自由に近づく。

テクニックがないと(表現の引き出しが少ないと)その「思い」を間違ったやり方で表してしまう。

そうすると「型なし」である。


例えば、アレグロ。アレグロの表示に「生き生きと」という意味があるのは知っている。

でも、心の底から生き生きと感じて弾いているか?

早い音の羅列にならずに、一つ一つの音が次の音へむかっているか。

音楽は全ての要素が関連ずけられていなければいけない。

その深い思いが一瞬も途切れる事なく、そして型の中の一番ぎりぎりの大きなところで

やりきるのが自由への第一歩な気がする。


全てのものから解き放たれて、自分の思いを曲に寄り添いって、心の底から自由に演奏する。


今の私の大きな大きな目標だ。

今年一年かけてこの「自由」を追求しようと思う。



2年ぶりのピアノサロン八千代店

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2年ぶりの島村楽器ピアノサロン八千代店でのコンサートだった。

到着するなり懐かしい顔に会う喜び!

店長の那須さんはじめ、田中さんや調律師の方々、久しぶりに会う八千代店の皆さんはとても暖かい。

そしてその皆さんの暖かさがお店の明るい雰囲気を作り出している。


今回はディアパソンコンサートなのでピアノはディアパソン500。

非常にコントロールしやすく、タッチのダイレクトスポットがわかりやすい。

ダイレクトスポットという言葉があるのかどうかわからないが、

ピンポイントで音につながるタッチがわかりやすいという意味だ。


今回のメインはシューベルトの即興曲。

このシューベルトは本当に弾いても弾いても興味がつきない。

この曲だけを一生勉強しなきゃいけない状態になったとしても楽しい人生が送れる気がする。

本当にすごい曲だ。


今回もこのシューベルトに寄り添って演奏すべく集中して臨んだ。

きっとお客様にも同じような集中をしいたのだと思うが、皆さんシューベルトの旅を一緒に行けたのではないだろうか。


もっと呼吸を深くしなければとか、左手の表情をもっと掘り下げなきゃとか、

個人的には反省点はたくさん。また一つ一つクリヤしていくべく練習しよう。


ここピアノサロン八千代店の楽しさの一つはなんといっても豊富なピアノだ。

ずら~~っとピアノが置いてある。

そしてコンサート後にはピアノ弾き比べ(聞き比べ)があり、

私がスタインウェイ、ボストン、ヤマハ、ディアパソンと一台ずつ弾き、

皆さんにその音の違いを聞いていただく。これは結構楽しい。

もちろん私はタッチも違うので、一台一台の性格の差がはっきりわかるのだが、

耳だけでその差を楽しむのは高級な遊びだと思う。

そしてその後で、皆、思い思いに弾きながら音の違い、タッチの違い、などを体験する。

ピアノって全部違うんだなと思ってもらえればそれで大成功だと思う。


そして2月も半ば。

明日は群馬でのアンサンブル。

それが終わると受験シーズン。

この寒さを味わいながら、今日もまたピアノと共に生活している。



喜びの瞬間まで

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1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、と言うけれど、

本当に信じられないくらいのスピードで月日が駆け抜けていく。

2月になったと思ったらもう一週間も過ぎていた!いかんいかん・・


2月1日にチェロの吉岡くんのリサイタルが終了。

素晴らしいコンサートだった。

素晴らしい・・というのは吉岡くんの演奏だ。

彼は今の彼の力を全て出し切った演奏をしたと思う。

嬉しかったなぁ。彼自身で自分の殻を一つ破ったと思う。


そして、ぼけ~っとはしていられない。

12日にはリサイタルが待っている。

今回はシューベルトの即興曲がメイン。しかもやっと4曲全曲弾けるのだ。

4曲、全てが美しく、練習してもしてもしてもしても納得いかない。

でも、この曲は今年一年なるべく弾いていきたいし、

自分の人生の中でも大切ないつも傍に寄り添っていたい一曲なのだ。


いつも思う事だが、忙しくて毎日出かけたり合わせたりの日々も大変だが、

この一人っきりで自分のピアノと向き合う練習はもっと精神的にキツい。

必ず、あ~~もう~~つらいよ~~出来ないよ~~という日がくる。

でも、そこで逃げちゃだめ。

そこをあ~んあ~んと泣きながらももがいていると、必ず「あ!わかってきた!」という

日がやってくることを今までの経験で知っている。

だから、今はもがく時だぞ!


この「わかってきた、見えて来た」という喜びは、とても説明出来ないほどの喜びなのだ。

音楽に身を委ねられるような瞬間なのだ。

このために練習しているようなもの。

ただ、それが本番で出来るとは限らないのだが・・・(涙)


CD情報

諸田由里子 ピアノ・リサイタルII
ドビュッシー「版画」

2010年1月25日発売。
諸田由里子 ピアノ・リサイタルII
ドビュッシー「版画」イメージ
ショパン:ノクターン No.1Op.9-1 No.4 Op.15-1 遺作 マズルカ No.32 Op.50-3 モーツァルト:ピアノソナタ第13番 B-dur K.333 ドビュッシー:アラベスク 版画 月の光
WWCC-7633 ¥2,625(税込)


Profile


諸田由里子 Yuriko Morota
ピアニスト Pianist

●ホームページはこちら

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