2011年の終わりに

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いったい2011年の終わりには日本はどうなっているのだろう・・・

そう思っていた2011年が終わろうとしている。

もはや今年の記憶は3.11の前か後かという区分でもいいくらいの大惨事。

初めて「生きている事・幸せな事」の意味を考えた。


地震が収まった後にあわててつけたテレビから流れてくる見たこともない津波の恐怖。

福島原発への不安の毎日。

東京のスーパーからものがなくなった不気味さ。

3月中は東京に住んでいても緊張の連続だった。


あれから9ヶ月がたち、もうすぐこの2011年が終わろうとしている。

復興など気安く言えない東北の現在、未だ収束のつかない原発。

自分の無知さ、むなしさ、怒りがこみ上げてくる毎日だった。

それでも時は過ぎ、あと2回寝れば2012年だ。


確実に心の意識は変わったと思う。

生きているということ、健康であるということ、そして音楽をやっているということ。

今まで当たり前だったことが大切で意味のあることになった。

きっと我々音楽家は皆が音楽の無力と音楽の力の両面を考えたに違いない。


今年はよく練習した。

これまでにないくらい、一回一回のコンサートを大切にしてきた。

練習することは自分をみつめること。

出来ていることと、出来ない事を受けとめる事。

「何かをつかみかけてはやり直し」の連続だった気もするけれど、

何かを求める道はずっと続くのだからあきらめずに続けよう。


そして今年は私にとっては身体元年である。

直感的に思い立って、鹿児島へとある人を訪ね、肉体のしくみや使い方、鍛え方を教えてもらった。

それは今まで聞いた事もないようなことだったが、なぜか「これだ!!」と確信した。

それからというもの、毎日毎日体操を続け、脱力や姿勢のアドヴァイスを受け、

ある意味180度身体への考え方が変わってしまった。

それは例えば演奏時の重心や表現における身体の役割など、

肩こりとはほど遠いと思われることにまで変わってしまった。

これは私の中では劇的な出来事である。

今まで、練習してはマッサージや整体やとにかく辛くならにためにありとあらゆる事をきたのだが、

今では体操するだけで、何時間弾いても本番が続いても大丈夫になった。


2012年も楽しみなコンサートがたくさんある。

それらをきちんと準備していい演奏が出来るのかという不安もある。

でもこうして楽しみや不安を抱えながら、もがいていくのが人生なのだと最近思うようになった。

いいことばかりを期待するのはやめよう。

自分の身に起こる全てのことに意味があるのだ。


ブログを読んでくださった皆様、コンサートを聞いて下さった皆様、CDを聞いて下さった皆様。

今年一年、本当にありがとうございました。

2012年ももがきつつ、音楽とともに生きていきます。


今年もまた大掃除も出来ずに年を越しそうですが、気にしない気にしない!

また来年!



CD情報

諸田由里子 ピアノ・リサイタルII
ドビュッシー「版画」

2010年1月25日発売。
諸田由里子 ピアノ・リサイタルII
ドビュッシー「版画」イメージ
ショパン:ノクターン No.1Op.9-1 No.4 Op.15-1 遺作 マズルカ No.32 Op.50-3 モーツァルト:ピアノソナタ第13番 B-dur K.333 ドビュッシー:アラベスク 版画 月の光
WWCC-7633 ¥2,625(税込)


Profile


諸田由里子 Yuriko Morota
ピアニスト Pianist

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