アップデート!

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最近、弾き方をずっと考えている。

もちろん、いつでも考えているのだが、身体の中から音を出すように変えている。

イメージでしかないのだが、腕だけで弾かずに身体を上手く使い楽に弾ける弾き方を探っている。

これが面白いのだが、「あっ、わかった」という瞬間がある。

その瞬間が訪れるとしばらくいい感じで続くのだが、またある時からわからなくなったりする。

指の角度や動きや、意識の方向でやりやすかったりやりにくかったりする。

うまくいくとすんなりと楽に動くし、音も透き通っていてきれいだ。


この作業で何と言ってもやっかいなのが、「長年のくせ」だ。

知らず知らずのうちに弾き方にはくせが出来ている。

それを意識して、変えていくのには本当に集中力がいる。

特に早く弾いたり、難しい曲を弾くとすぐに昔のくせが出る。

意識が徹底出来ないからだ。

それを一つ一つ意識していく。

どこでその意識がそがれるかを探し当てることが重要だ。

秋には徹底出来ている予定なのだが、それにはこの夏が勝負だな。


先日、仕事で行った金沢でみょんちゃんという友人に会った。

彼女はすごい経歴の持ち主。

幼少からクラシックバレエをはじめ、高校生で出会ったコンテンポラリーダンスに目覚めてロンドンに留学。

そこでダンス学校を卒業してセミプロのダンサーとして活動していた。

ただ毎回の公演のオーディションに次ぐオーディションに疲れ果ててダンサーの道を迷い始める。

そこで出した結論が「お医者さんになろう」ということだったらしい(ここがもう不思議)

きっと彼女の中で色々な思いがあっただろうが、ここでは割愛。とにかく日本に戻ってきか彼女は

3ヶ月間朝から夜まで勉強して金沢医科大学に入学した。

という、信じられない頭の良さを持つ彼女が言った面白い一言。

「医療は日進月歩。常に医者もアップデートしていかないと取り残されるらしい」

アップデートという言葉を使う所が新鮮だったがなるほどと思った。

自分の知識や実力をどんどんアップデートさせること。これはきっとすごく大切なのだろう。


考えてみれば、ピアニストもそうなのかもしれない。

常に自分のテクニックや解釈をアップデートさせていけば、いつまでもピアノは面白く、いつまでも興味はつきない。

アップデート。

この言葉をこの夏はキーポイントとしていこう。



CD情報

諸田由里子 ピアノ・リサイタルII
ドビュッシー「版画」

2010年1月25日発売。
諸田由里子 ピアノ・リサイタルII
ドビュッシー「版画」イメージ
ショパン:ノクターン No.1Op.9-1 No.4 Op.15-1 遺作 マズルカ No.32 Op.50-3 モーツァルト:ピアノソナタ第13番 B-dur K.333 ドビュッシー:アラベスク 版画 月の光
WWCC-7633 ¥2,625(税込)


Profile


諸田由里子 Yuriko Morota
ピアニスト Pianist

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