2011年8月アーカイブ

8月あれこれ

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前回アップデートについて書いたが、アップデートの根本は基礎力だと思っている。

基礎力がアップすることが全体のアップにつながると思う。

でも基礎練習はなかなか辛い。特に時間がなかったり沢山曲をかかえていたりすると

基礎練習にかける時間をとるのがきつい。

でも、そこをぐっと耐えて基礎練習に励む。

絶対これが効いてくるのだと信じながら。


先週、8月17日に神奈川県立音楽堂でヴァイオリンの石田さんとのコンサートがあった。

夏休みの親子のための企画だったようで、小学生もたくさん来ていた。

驚いたのはすごく静かに聞いていた事。それもみんな興味深く聞いていた。

司会の方が感想を求めるとどんどんと手が挙がる。

随分子供達の積極性が変わったと本当に驚いた。

曲目も決して子供用ではなく充実したプログラムだったが、飽きる事なく最後まで皆真剣に聞いていた。

日本の未来は明るいじゃないか!!ちょっと嬉しくなってきた。


松本にバルトークの「青ひげ公の城」を聞きにいって来た。

行ってみると小澤さんがキャンセルだった。

小沢征爾さんは日本にとって大切な人。無理せず、身体を大事にしてほしい。

キャンセルの発表があったのは約1時間前。

代役のピーター・ヴァレーさんがタクトを振った。

ピーターさんはずっと小澤さんの練習を聞き、バランスをチェックしたりしていたらしいが、

それでも本番1時間前の代役は大変なことだ。

小澤さんのキャンセルと代役のピーターさんのことの挨拶があり、

本番が始まると、歌手、オーケストラ、会場が一つになって今日の演奏会を成功させようという

すごい空気が漂い始めた。そして、ピーターさんは大成功をおさめた。

歌手、オーケストラ、会場の全ての人が彼に拍手を送る。

すごいな。いったいどんな精神状態だったのだろう・・

ある意味、すごい瞬間にたちあえたと思った。


あっという間に8月も終わりが見えて来た。

やり残してる事がまだまだあるぞ!

暑さが苦手な私だが、少しずつ涼しくなって来たので8月ラストスパートをしなければ!

暗譜してない曲もまだまだあるし、練習しなきゃいけない曲も沢山!!

頑張れ頑張れ!


大好きな秋はすぐそこにいる。



アップデート!

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最近、弾き方をずっと考えている。

もちろん、いつでも考えているのだが、身体の中から音を出すように変えている。

イメージでしかないのだが、腕だけで弾かずに身体を上手く使い楽に弾ける弾き方を探っている。

これが面白いのだが、「あっ、わかった」という瞬間がある。

その瞬間が訪れるとしばらくいい感じで続くのだが、またある時からわからなくなったりする。

指の角度や動きや、意識の方向でやりやすかったりやりにくかったりする。

うまくいくとすんなりと楽に動くし、音も透き通っていてきれいだ。


この作業で何と言ってもやっかいなのが、「長年のくせ」だ。

知らず知らずのうちに弾き方にはくせが出来ている。

それを意識して、変えていくのには本当に集中力がいる。

特に早く弾いたり、難しい曲を弾くとすぐに昔のくせが出る。

意識が徹底出来ないからだ。

それを一つ一つ意識していく。

どこでその意識がそがれるかを探し当てることが重要だ。

秋には徹底出来ている予定なのだが、それにはこの夏が勝負だな。


先日、仕事で行った金沢でみょんちゃんという友人に会った。

彼女はすごい経歴の持ち主。

幼少からクラシックバレエをはじめ、高校生で出会ったコンテンポラリーダンスに目覚めてロンドンに留学。

そこでダンス学校を卒業してセミプロのダンサーとして活動していた。

ただ毎回の公演のオーディションに次ぐオーディションに疲れ果ててダンサーの道を迷い始める。

そこで出した結論が「お医者さんになろう」ということだったらしい(ここがもう不思議)

きっと彼女の中で色々な思いがあっただろうが、ここでは割愛。とにかく日本に戻ってきか彼女は

3ヶ月間朝から夜まで勉強して金沢医科大学に入学した。

という、信じられない頭の良さを持つ彼女が言った面白い一言。

「医療は日進月歩。常に医者もアップデートしていかないと取り残されるらしい」

アップデートという言葉を使う所が新鮮だったがなるほどと思った。

自分の知識や実力をどんどんアップデートさせること。これはきっとすごく大切なのだろう。


考えてみれば、ピアニストもそうなのかもしれない。

常に自分のテクニックや解釈をアップデートさせていけば、いつまでもピアノは面白く、いつまでも興味はつきない。

アップデート。

この言葉をこの夏はキーポイントとしていこう。



CD情報

諸田由里子 ピアノ・リサイタルII
ドビュッシー「版画」

2010年1月25日発売。
諸田由里子 ピアノ・リサイタルII
ドビュッシー「版画」イメージ
ショパン:ノクターン No.1Op.9-1 No.4 Op.15-1 遺作 マズルカ No.32 Op.50-3 モーツァルト:ピアノソナタ第13番 B-dur K.333 ドビュッシー:アラベスク 版画 月の光
WWCC-7633 ¥2,625(税込)


Profile


諸田由里子 Yuriko Morota
ピアニスト Pianist

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